C h a p t e r 4   成果に焦るとき

慌てて埋めると、何も入らない

余白と成長

余白がなければ、

新しいものは入ってきません。

これは、だれもが気づいている事実です。

そして余白は

危機の時に最も広がる

これまで私にも、何度か

危機的な出来事が起きました。

そういうときには、決まって

身辺に大きな変化が起きます。

往々にして、その変化は

嬉しくないことのほうが多い。

うまくいっていたはずのことが、

急に噛み合わなくなる。

続くと思っていた関係が、

形を変えていく。

その渦中にいるときは、

ただ辛いだけです。

なぜこんなことが起きるのか。

自分の何が悪かったのか。

そう考えてしまいます。

でも、後から振り返ると

分かることがあります。

あれは、手放すことを

教えてくれていた出来事だったと。

抱えていたものを清算したとき、

そこに余白が生まれます。

時間の余白。

気持ちの余白。

関わりの余白。

そしてある時からまるで

心地よい風が吹き込んでくるかのうように

新しいものが入ってくるのです。

営業をしていないのに、仕事の話が来る。

考えてもいなかった縁が、

どこからかつながる。

これは何度も経験しました。

だから今は、

嬉しくない変化が起きたときほど、

落ち着いて見るようにしています。

何を手放せと言われているのか。

何を清算すべきなのか。

そう問いかけると、

たいてい思い当たることがあります。

抱えすぎていた仕事。

惰性で続けていた関係。

使っていない経費。

見直すべきものは、

自分が一番よく知っています。

ただ、余白があるということは、

不安でもあります。

埋めたくなります。

何かで満たしたくなります。

でも、そこで慌てて埋めてしまうと、

本当に必要なものが入る場所がなくなる。

余白は整えるための場所です。

今の私にとって、それが

新たな成長へと進むための準備です。