C h a p t e r 6   セルフイメージを見直すとき

飾っても、伝わってしまう

見抜かれる時

言葉は目には見えません。でも、そこには人を動かす「重さ」があります。

「クライアントのために」

「成果にコミットします」

「他者貢献が私のあり方です」

いくらでも言えます。

立派なことを言うのは、

そう難しくありません。

ですが、クライアントはその言葉にどれだけの「重さ」があるかを肌で感じ取っています。

言葉では「クライアントために」と発していても

心の中で自分の利益優先で考えている人の言葉には「重さ」がありません。

では、その重さを人はどこで感じるのでしょうか?

一言で表現するならそれは

「ふるまい」

話を聞いているときの姿勢。

相手が話している最中の間の取り方。

何かを提案するときの、わずかな力み。

本人は気づいていません。

でも、相手には伝わっています。

まして、相手は社長です。

何人もの従業員を抱え、

数えきれない人と対峙してきた方です。

言葉の裏を読むことに、慣れています。

見抜かれないわけがありません。

私にも、覚えがあります。

「クライアントのために」と言いながら、

心のどこかで契約のことを考えていた時期。

そのとき、何を言われたわけでもありません。

態度が変わったわけでもありません。

ただ、空気が変わりました。

その場の温度が、少し下がるような感覚。

あのとき、私は見抜かれていたのだと思います。

だから今は、言葉を飾ることをやめました。

飾ったところで、伝わってしまう。

それより、内側を整えるほうが早い。

自分の意識が、今どこを向いているのか。

相手の成果を見ているのか。

自分の都合を見ているのか。

そこを正直に確認する。

内側が整っていれば、

言葉は自然と誠実なものになります。

飾らなくても、伝わります。

今の私は「言葉」ではなく「重み」と大切にしています。